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[鍼灸あマ指 国家試験対策] 臨床医学各論 難聴 [臨床医学各論]

[問題]
◆難聴を初発症状とすることが多いのはどれか。
1.神経膠腫
2.髄膜腫
3.神経鞘腫
4.下垂体腺腫

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1. 問題文からの推測

まずは難聴になる疾患について確認してみましょう。

◆メニエール病 ・・・ 平衡感覚と聴こえに影響を与える病気。突発性のめまいや耳鳴り、聴力の低下を引き起す。

◆髄膜炎 ・・・ ウイルスまたは細菌による感染症。髄膜の炎症と腫れを引き起こし頭痛、発熱とともに難聴も。

◆耳硬化症 ・・・ 鼓膜の内側(中耳)および内耳に骨のような組織が異常増殖する。耳鳴り、めまい、聴力の低下がある。

◆聴神経腫瘍(前庭神経鞘腫) ・・・ 聴神経にできる良性腫瘍。音の刺激を脳に伝達する蝸牛に近い聴神経にでき難聴をひきおこす。

◆真珠腫 ・・・ 中耳の上皮組織が球状に増殖して耳の周りの骨を破壊する病す。先天性もあるが慢性中耳炎での合併症もある。

◆老人性難聴 ・・・ 加齢とともに進行し次第に高い音が聴き取りづらくなる。難聴の程度には個人差がある。

◆突発性難聴 ・・・ 急激な聴力の低下を引き起こす。原因は不明。通常は片側に生ずる。

◆音響外傷 ・・・ 騒音よって内耳の聴覚機能が低下する。


2. 個々の選択肢の確認

次に、個々の選択肢の確認をしてみましょう。下記の通りになります。

◆1.神経膠腫

 脳神経細胞(ニューロン)は神経膠細胞(グリア)と呼ばれる細胞により支持されています。
 神経膠細胞から発生する悪性腫瘍を神経膠腫と呼びます。

◆2.髄膜腫

 脳を包んでいる硬膜といわれる膜から発生した腫瘍の総称です。

◆3.神経鞘腫

 神経鞘とは、神経を包んでいます膜のことで、そこから発生しました腫瘍を神経鞘腫と言います。
 聴神経の症状の場合は難聴・耳鳴り・めまいが、三叉神経の場合は顔面のしびれ・腫瘍が大きくなると難聴・歩行障害があります。

◆4.下垂体腺腫

 両眼の奥で各種のホルモンを分泌する下垂体にできる良性の腫瘍です。


続きは「3. この問題の攻略法」へ



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3. この問題の攻略法

この問題は、難聴が引き起こされる疾患についてその概要を理解できていれば解けますね。

また、選択肢にもあるように、各種の腫瘍について、それらがどういう場所にできて、さらには難聴が発生しやすいかどうかなども合わせて覚えておくと良いでしょう。

今回は「神経鞘腫」というものがあり、それが聴神経に起きやすいということを押さえていれば、聴神経鞘腫、そして難聴、というキーワードが結びつくでしょう。


解答:3 / 分野:臨床医学各論 (H24年 はり)







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